不動産○○情報

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【007】間取り用語 「S」って何?

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まれに、マンションの間取りで、「2SLDK」や「2LDK+S」という表記を見かけることがあります。
「L」はリビング(居間)
「D」はダイニング(食事をする部屋)
「K」はキッチン(台所)
というのはご存知の方が多いと思いますが、
「S」が何かを知っている方は少ないのではないでしょうか。

「S」って何?

「S」はサービスルームを意味しています。
間取り図では「SR」と表記されていることもあります。

サービスルームとは?

サービスルームとは、洋室や和室などの「居室」とすることができない部屋に表記される間取り用語です。 建築基準法では、人が何かの目的のために長時間過ごす部屋のことを「居室」と呼び、採光や換気、天井の高さなど、「居室」とすることができる条件を細かく定めています。 建築基準法の「居室」の条件を満たしていない部屋を、サービスルームと呼んでいるのです。

サービスルームを「居室」として使ってはいけないの?

サービスルームを寝室や子供部屋として使ってはいけないのかというと、そうではありません。あくまで建築基準法に従うと居室と呼べないというだけで、どのように使うかは入居者の自由です。採光が十分ではないけれども、広さや換気に問題はないという場合もあります。

ただ、やはり建築基準法上は居室ではないので、テレビや電話の回線が設置できない、空調設備がつけられないなど、何かと不便な設計になっている場合もあります。 同じ面積の3LDKの部屋に比べ、2SLDKの部屋の方が安価な場合も多いですが、入居を検討する際には、使用したい設備を設置できるか注意が必要です。

【006】めざせ屋根マスター!!

今回のテーマは「屋根」です!

色々な形状の屋根を見たことがあると思いますが、
それぞれ名前があるのをご存知ですか?

今回は、日常よく見かける屋根の名前をご紹介します。

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1.切妻(きりづま)

「家の絵を描いてください」と言われて、

9割の方がこの切妻屋根を描くのではないでしょうか。
屋根界を代表する形状です。
構造が単純なので、施工がしやすく、工期・コストを抑えられるのが、切妻屋根の強みです。

2.寄棟(よせむね)

切妻屋根は2方向の傾斜であるのに対して、寄棟は4方向に傾斜があります。
頑丈な構造であり、強風に対して強いのが利点です。
ちなみに、屋根の面と面が交差する部分の木材を「隅木」と呼ぶのですが、この隅木の加工が大変難しいことは、大工を志したことのある私には容易に想像できます。

3.片流れ(かたながれ)

傾斜が一方向の屋根です。
<シンプルモダンな住宅>に採用されていることが多いように思います。
意匠面だけでなく、太陽光発電パネルを屋根に設置する場合、効率よく太陽光を受けることができるという、機能面でのメリットもあります。

4.陸屋根(ろくやね/りくやね)

いわゆるフラット屋根ですね。
北海道のような雪が降る地域では、定期的に屋根の雪下ろしをする必要があります。
(陸屋根の物件にお住いの方、落下事故にはくれぐれも気を付けてください)

他にもさまざまな種類の屋根がありますが、今回ご紹介した4つを知っていれば、あなたも「屋根マスター」の仲間入りです!

【005】明日から使える!木材の継手3選!

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皆さんは木工事をする際に、材の長さが足りずに困ったことはありませんか?
そんなとき、二つの木材をつなぎ合わせるのが「継手(つぎて)」です!
継手の種類は枚挙に暇がありませんが、今回は比較的ポピュラーな3つをピックアップしてご紹介します。

1.腰掛け蟻継ぎ【こしかけ-ありつぎ】

数ある継手の中でも比較的シンプルな継手ではないでしょうか。
蟻の頭のようなでっぱりを用いて材を継ぐ方法です。
さらに、断面を相欠き状にすることで強度を確保しています。

2.追掛け大栓継ぎ【おっかけ-だいせんつぎ】

図のように複雑に加工した材を継ぐ方法です。 断面に勾配をつけ、木材同士が引き付け合うことにより強度を確保しています。 今回紹介する継手の中で最も施工の難度が高い継ぎ方です。

3.いすか継ぎ【いすか-つぎ】

「いすか」というのは鳥の種類で、 いすか継ぎはいすかの交差しているくちばしのように材を継ぐ方法です。 構造体に用いられることは少なく、主に仕上げ材に用いられる継ぎ方です。

筆者は3種類とも施工した経験がありますが、 「腰掛け蟻継ぎ」の施工がやっとです。。

【004】近代建築の3大巨匠 ~ル・コルビュジェ~

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先日、トルコのイスタンブールで開かれた世界遺産委員会で、 近代建築の三大巨匠の一人である、ル・コルビュジェが設計した国立西洋美術館世界文化遺産に登録されることが決まりました。

今回はコルビュジェの設計思想の根幹の一つ、 「ドミノシステム」をご紹介します。

ドミノシステムとは

  • 鉄筋コンクリート造のスラブ(床)
  • それを支える柱
  • 各階をつなぐ階段

の3つを構成要素とした建築の設計思想です。

それまでの西洋建築はレンガを積んで空間をつくっていましたが、 ドミノシステムは、構造体と空間をつくる内壁とを分離することにより、 「自由な平面」を実現できると提唱しました。

芸術性だけでなく、機能性や経済性も考慮した設計思想であると言えます。 建築が「総合芸術」と呼ばれるようになったのも、 コルビュジェの功績の一つではないでしょうか。

【003】誰かに話したくなるRC造の話

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── そもそも「RC」って何?

Reinforced Concrete」の略です。

日本語に訳すと、「補強コンクリート」ですね。
では、何を補強しているのでしょうか...?
実はコンクリートは引っ張られる力に弱く、その強度は、圧縮に耐えられる強度の約1/10と言われています。
(ヒビの入ったコンクリートをよく見かけますよね!)
一方、鉄筋は引っ張られる力に強いため、コンクリートと一体の構造にすることで、コンクリートの弱点を補っているのです!

── コンクリートが鉄を守る?

鉄筋は、空気中の二酸化炭素などが原因で錆びて劣化してしまいます。
では、鉄筋がコンクリートで覆われているRC造建築の場合はどうなのかと言うと...
コンクリートの成分であるセメントがアルカリ性なので、鉄筋が錆びる(酸化する)のを防いでいるのです! つまり、RC造はコンクリートと鉄がお互いの弱点を補い合っている、相性バツグンの構造なのです!

【002】意外と知らない!?ことわざに使われている建築用語

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よく耳にすることわざの中には、建物に関わる言葉が使われているものがあります。

まずは皆さんもご存じの【釘】

「糠に釘」…効き目が無いこと

ちなみに大工さんが釘を打つ時に釘を口に含むのは、手を空けるためだけではなく、唾液で発錆を促して、釘が抜けないようにする目的もあるそうです。

続いては【かすがい】

「子はかすがい」…子供が夫婦の縁を保ってくれること

「豆腐にかすがい」…効き目が無いこと

かすがいとは、木材同士をつなぐための金物のことです。木造建築の躯体に使われているので、普段はあまり目にしませんね。

最後は【うだつ】

「うだつが上がらない」…財力がないこと

うだつとは、梁と屋根の間の鉛直材(小さい柱)のこと、または、建物の外側に設けられた防火壁のことです。うだつが富の象徴とされていた時代があったそうです。

<用例>

『早く仕事を見つけなさい!』と旦那に言っても糠に釘よ。

こんなうだつの上がらない旦那とは早く別れたいけど、子供もいるし…。
子はかすがいね。

…こんな風に言われないように頑張らないと。。

【001】コンクリート・モルタル・セメント~何が違うの?

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皆さん、違いは分かりますか?

今日はその違いを一瞬で理解できる式をご用意しました!

コンクリート= 水+セメント+砂+砂利
モルタル  = 水+セメント+砂

式を見てわかる通り、
「コンクリート」と「モルタル」の違いは、
砂利(石)の有無ですね。

では、それぞれがどのような場面で使われているかと言うと...

「コンクリート」は主に建物の躯体や橋の材料として使われています。
ちなみに、"RC造"の"C"は"Concrete(コンクリート)"の"C"です。

一方「モルタル」は、コンクリートと違って、
躯体の材料として使われることは少なく、
コンクリートの表面仕上げやレンガを積む時の目地材に使われます。

そして、コンクリートにもモルタルにも使われているのが、
「セメント」です。
「セメント」は、水と混ぜると硬化する材料の総称で、
石灰石や粘土などが原料です。

なんとなく似たようなイメージを抱きがちなこれらの材料。
実はこんな違いがあったのですね!


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