【004】近代建築の3大巨匠 ~ル・コルビュジェ~
先日、トルコのイスタンブールで開かれた世界遺産委員会で、 近代建築の三大巨匠の一人である、ル・コルビュジェが設計した国立西洋美術館が 世界文化遺産に登録されることが決まりました。
今回はコルビュジェの設計思想の根幹の一つ、 「ドミノシステム」をご紹介します。
ドミノシステムとは
- 鉄筋コンクリート造のスラブ(床)
- それを支える柱
- 各階をつなぐ階段
の3つを構成要素とした建築の設計思想です。
それまでの西洋建築はレンガを積んで空間をつくっていましたが、 ドミノシステムは、構造体と空間をつくる内壁とを分離することにより、 「自由な平面」を実現できると提唱しました。
芸術性だけでなく、機能性や経済性も考慮した設計思想であると言えます。 建築が「総合芸術」と呼ばれるようになったのも、 コルビュジェの功績の一つではないでしょうか。